ゼオライト焼結体

ナノサイズの気孔をもつ酸化タングステン薄膜。
電位をかけるとすばやく着脱色します。
写真の見方:両方の写真は、イヌの前臼歯を抜いてから
        30日経過した時の歯槽骨の組織写真です。
        ピンク色の組織が骨です。
左:メンブレンを使って骨再生を行った場合。十分に骨が
  再生しています。
右:メンブレンを使わなかった場合。歯を抜いたあとの穴には
  まだ骨ができていません。
ナノサイズの気孔をもつ酸化タングステン薄膜。
電位をかけるとすばやく着脱色します。
コラーゲン由来トリペプチドを徐放する多孔質リン酸カルシウムセラミックス

新生骨の形成を促します。
骨折の治癒を促すガラス繊維の織布。体内で速やかに溶解すると同時に
周囲の骨の成長を促します。
研究内容
 PETシートにゼラチンとリン酸カルシウムをコートしたメンブレン。
 右の写真のように歯科医師と共同で研究しました。
1. 医療用生体材料の創製

 無機材料には、病気やけがを治したり、組織の再生を助けたりするものもあります。
 当研究室では、組織の再生を助ける「メンブレン(膜)材料」を創り出し、これが動物の骨や歯肉を
すばやく再生させることを見出しました。
 これが実用化されれば、歯科インプラントの治療期間が現在の1/3以下になったり、骨折の治療が
短期間で行えるようになります

炭酸カルシウム焼結体と
焼結過程

層状の二酸化マンガン。これを薄膜状に析出させたところ、
世界でもトップクラスの高い充放電特性を示しました。
3. 粉末プロセス・焼結

 従来のセラミックスの手法では「とても作れない」とされていた、天然ゼオライトの焼結体や、
炭酸カルシウムの焼結体(人工サンゴ)を作ることができました。これらの材料は、さらに新しい
生体材料や環境浄化材料として応用されます。。
中空で球状の二酸化チタン粒子。
高効率で光触媒活性を示します。
2. セラミックスの形態制御合成

 固体材料は、その形(ナノからマクロまで)を制御することによって、より高い機能を発揮するようになります。
 当研究室では、セラミックスの形態制御と同時に高度な機能発現を可能にする合成法の開発を研究しています。