SnO2薄膜
 透明電極、ガスセンサー
 などへの応用
γ-MnO2薄膜
 触媒などへの応用
CeO2薄膜
 紫外線カット材料、
 触媒などへの応用
Co3O4薄膜
 エレクトロクロミック素子、
 酸素発生触媒電極、
 などへの応用
2. 水溶液からのセラミックス薄膜の直接析出

 水溶液中で無機固体を析出させようとすると、まず最初に非常に小さなクラスターが生成し、次にそれが大きく成長しやがて「沈殿」になります。クラスターの成長速度を制御してやると、沈殿粒子にはならずに、溶液の中の基板に「薄膜」が成長します。
 無機固体薄膜には広い工業的用途があり、温和な条件で薄膜の作製が可能になれば、用途はさらに拡大します。
  私たちは、Oxidative-Soak-Coating法と名づけた薄膜析出法を開発し、これまで、SnO2, CeO2, MnO2、Co3O4などの薄膜の直接析出に成功しました。

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研究内容

1. 医療用生体材料の創製

 無機材料には、病気やけがを治したり、組織の再生を助けたりするものもあります。
 当研究室では、組織の再生を助ける「メンブレン(膜)材料」を創り出し、これが動物の骨や歯肉を
すばやく再生させることを見出しました。
 これが実用化されれば、歯科インプラントの治療期間が現在の1/3以下になったり、骨折の治療が
短期間で行えるようになります。

 PETシートにゼラチンとリン酸カルシウムをコートしたメンブレン。
 下の写真のように、組織の再生を大きく促します。

写真の見方:両方の写真は、イヌの前臼歯を抜いてから
        30日経過した時の歯槽骨の組織写真です。
        ピンク色の組織が骨です。
左:メンブレンを使って骨再生を行った場合。十分に骨が
  再生しています。
右:メンブレンを使わなかった場合。歯を抜いたあとの穴には
  まだ骨ができていません。

 骨の再生を助けるガラスの布。
 包帯のように骨折部位に巻くことで、骨の再生が速まります。

3. 酵素を用いたセラミックス合成

 酵素の働きを利用してセラミックスを作ると、栗のイガのような中空粒子や、スポンジの構造を写し取ったような多孔質体をきわめて短時間で作り上げることができます。また、強い酸やアルカリを使わずに、穏やかな温度でセラミックスを作ることができるようにもなります。